校長挨拶

「あれが阿多多羅山、

    あの光るのが阿武隈川。」

                                 (高村光太郎 詩集「智恵子抄」)

  本校は、令和7年4月に開校しました。

 本校の開校に向けてご尽力いただき、ご支援、ご協力をいただきました保護者の皆様、地域の各方面の皆様、行政当局の皆様に御礼申し上げます。過日10月29日には、福島県知事様をはじめ多くのご来賓のご臨席を賜り、開校記念式典を挙行できましたことに厚く御礼申し上げます。

 本校は、小学部29名、中学部12名、高等部31名、計72名の児童生徒が在籍しております。小学部と中学部は、二本松校舎で、高等部は本宮高等学校内の本宮校舎で学んでおり、本校は二本松市と本宮市の2市に一つの学校が設置される形となっております。校舎のある二本松市安達ヶ原と本宮市高木は、阿武隈川のそばにあり、そして安達太良山を眺望することができます。まさに「樹下の二人」の一節を実感できる位置で、四季折々の風景を楽しむことができます。

 4月の開校時は、二本松校舎が建設中であったため、小学部と中学部は福島県立たむら支援学校で入学式を挙行し、  1学期中はたむら支援学校で学びました。2学期から二本松校舎で学んでおります。

 新設校である本校の教育目標は「新たな学びに挑戦し、自分らしく生きる力を養い、心身ともに健やかな児童生徒を育成する。」ことであります。この教育目標を達成するために、学びを「実感」し、「感謝」の心を育み、「充実感」のある学校生活が送れるよう教職員一同教育活動に邁進してまいります。

 結びに、本校は、地域の皆様から多くのご支援をいただいております。これから、あだち地方地域に設置された特別支援学校としてセンター的機能を発揮し、地域の子どもたちのことを一緒に考えていく姿勢で取り組んでいきたいと考えております。本校の教職員一同たゆまぬ努力を続けてまいりますので、本校の教育活動にご支援、ご協力くださいますようお願い申し上げます。

                   福島県立あだち支援学校校長 七宮 弘暁